私たちはみんな両親のもとから産まれます。
そして、親は祖父母から産まれ、その祖父母は、曽祖父母から産まれました。
そのように、命の源をずっとずっと辿っていけるように、
私たちの命は誰かから誰かへと途切れることなく、
愛とともに受け継がれてきたのだと思います。
そういった一人ひとりの人生には、愛もあり、喜びもあれば、
悲しみや苦しみ、絶望もあったかもしれません。
永い永い時間の中で、一つひとつ積み重ねてこられた歴史があり、
連綿と紡がれてきた「命のバトン」が、
私たちのところまで繋がってきたからこそ、今こうして生きることができているのだと思います。
また、血の繋がりというものに関係なく、
多くの先人たちの人生の積み重なりの上に、
今この時代があるということにも思いを馳せることができます。
そう考えてみると、時空を超えた愛によって、
私たちすべての命が繋がっているように思えてきます。
「生きる」とは、永遠に続く愛のバトンリレーであるとも言えるのではないでしょうか。
アニメ『鬼滅の刃』の中に、こんなセリフがあります。
「永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ。」
永遠に紡がれてきた想いは、消えてなくなることはありません。
苦しくなったとき、哀しくなったとき、ご自分の胸に手を当てて、
いのちの響きを自分のハートの中に感じてみるのもよいと思います。。
そして、自分自身を“バタフライ・ハグ”(※)のように抱きしめて、
「辛かったね」
「哀しかったね」
「大丈夫だよ」
「よく頑張ってきたね」
「ひとりじゃないよ」
「大丈夫」
「あなたは、あなたのままで」
と、言ってあげましょう。
いのちの鼓動とともにあなたを励ます声が、
あなたを癒し、応援してくれると思います。
※バタフライ・ハグとは、
両腕を胸の前で蝶のようにクロスさせ、
肩のあたりを手と指で優しくたたいて心を癒す方法です。
毎回グリーフケアカフェの中でおこなっています。